2011年12月23日金曜日

GLOBAL DATA/MIFIの感想。

今回の出張では、GLOBAL DATAのMIFIを使ってみました。

サイトはこちら→http://www.globaldata.jp/

LTEのプランを申し込んだのですが、端末の在庫がないということで3G/4Gのプランに変更ということになりました。ところで、端末の在庫がない旨、お電話で連絡を頂いたのですがそのときに「インターコミュニケーションズです」と名乗られまして、とっさにGLOBAL DATAのことだと思いつきませんでした。インターコミュニケーションズさんというのが会社の名前で、GLOBAL DATAというのはブランドの名前のようですね。ちょっと紛らわしいです・・・。

単純に料金の比較

端末は宅配便で送られてきますので荷造りも簡単です。今回お借りできたのは、T-Mobileさんの4G Mobile Hotspotという端末です。商品紹介ページはこちら→http://www.t-mobile.com/shop/Phones/cell-phone-detail.aspx?cell-phone=T-Mobile-4G-Mobile-HotSpot キャンペーン価格ということで1日あたり1280円。受取り料金が525円。実際にアメリカで使う日数ではなく、日本を出発してから日本に帰ってくるまでの日数で課金されるということです。今回9日間の滞在になりますので、総額1280*9+525=12,045円になります。

Softbankさんの海外パケットし放題プランだと、1,980円/dayと2,980円/dayの二段階定額になります。二段階・・・とは言うものの、25MB/dayを超えると2,980円になりますから、実質的には2,980円の定額料金だと考えて良いと思います。地図を使うなど画像データを使っていたら25MBなんてすぐに超えてしまいますよね。こちらの場合、実際に使った日数だけのカウントになりますので、滞在期間7日間と考えて、総額2980*7=20860円になります。

なんかもう、これだけで海外パケットし放題を使う気が無くなりますね・・・。

更に、SoftbankさんのiPhoneはテザリングができません。ですから、ホテルでMacBook Proを使うときには別の契約が必要になります。今回僕が泊まったのはWestin Galleria なのですが、ざっくりと計算すると1日あたり8.00USDくらいの料金になります。2011年12月現在のレートで640円くらいでしょうか。滞在日数分だけ足すことにすると、640*7=4,480円。意外とかさみます。iPhoneの海外パケットし放題の金額とあわせると25,340円。GLOBAL DATAのMiFiを使う方がおよそ通信料金を半分にすることができることがわかります。

MiFi利用時の留意点

料金だけを比較するとMiFiの圧勝なのですが、もちろん気になる点もいくつかあります。

まず最初にFair Usage Policy。当日を含む三日間で400MB以上の通信をすると、通信速度を絞られたり、切断されたりするそうです。試験環境をホテルで準備して、yum -y updateなんてやるとすぐに使えなくなるということですね。

次に画像データの非可逆圧縮。どうやらDPI, Deep Packet Inspection技術を使って画像ファイルの転送を検知しているようです。画像ファイルが転送されると、圧縮をかけなおしてよりコンパクトなデータに変換してくれます。pngでは再圧縮なし。jpegでは再圧縮ありのようです。単純にmime headerで判断しているのではないようで、例えばkindle bookのデータをダウンロードするときにも勝手に再圧縮してくれます。この再圧縮・・・単純にデータをコンパクトにするためだけならいいのですが、非可逆圧縮であるため画像が荒くなります。たとえばGLOBAL DATAさんのウェブページのロゴですが、、、こんな風に見えます。

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き、きちゃない・・・。

もうちょっと大きなデータで、例えばSoftbankさんの海外パケットし放題のトップページなんかは・・・

NewImage

こうなります。「お申し込みは不要!」以降の文字、かなりつぶれてますよね。もちろん、kindle bookの表紙や挿絵のデータもこうなります。ぶっちゃけ、いい迷惑です。苦笑。通信量が多くなることを覚悟して、綺麗な画像を取得するというオプションがあれば良いのですが、ありません。旅先で写真の交換をしたい・・・という時には足かせになるかもしれません。

あと、当たり前の話ですが電話はできません。着信についてはVoice Warp/無条件転送機能→Skype Inでなんとかなるかもしれませんね。発話についてはSkype Outを使うことで問題なく利用できます。iPhoneではBackgroundで常にSkypeを立ち上げていることになります。

電波自体に関して言うと、カバー率は良いですが人の多い所では極端に速度が落ちます。もちろんこれはT-Mobileさんの問題なわけです。ただ、本来のT-Mobileさんの契約ではWiFi offloadingができます。ですから人が多い空港やショッピングモールなどの施設ではWiFiを利用することで高速通信をすることができます。残念ながらGLOBAL DATAではWiFi offloadingを利用できません。

むしろT-Mobileで契約してみると・・・

ところで、いっそのことT-Mobileさんで直接契約してしまったらいくらになるのだろうと計算してみることにしました。

二年縛りで端末無料。毎月の料金がbandwidthが2GB/mo.(その後は速度が絞られるだけで、通信が切られることはないです)で39.99USD/mo.。最初の事務手数料が35.00USD。WiFi offloadingについてはbandwidth unlimited。単純に計算すれば、二年で994.76USD。もう少し余裕をもたせて5Gまでのbandwidthにすると49.99/mo.なので単純に計算すると、二年で1234.76USD。今回の出張を参考に一回の出張を10日、為替レートを1USD=80円だと仮定すると、2年間で8回以上出張をするのであれば、T-Mobileさんと直接契約してしまう方が良いということになりそうですね。

 

以上、アメリカでのMiFi利用をお考えの方のご参考になれば。

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