2011年12月11日日曜日

音楽づくしの一日。

午前中はバンド練習、午後はNTTフィルさんの演奏会と、音楽づくしの一日でした。

音楽に触れているとリフレッシュします。一週間分の疲れが吹っ飛びました。今は仕事が忙しすぎるので、なるべく簡単な曲をやるということでバンドメンバーに協力してもらってます。でも、あえて簡単な曲をやるとバンドのアンサンブルに注力することができるので、それはそれで楽しいものですよね。

午後はNTTフィルハーモニー管弦楽団さんの演奏会。NTTの社員さんやOBの方々などで構成されているアマオケなのですが、なんとサントリーホールでの演奏!IPv6のエヴァンジェリストとしても有名な荒野高志さんがクラリネットとして参加されており、お誘いを頂きました。

荒野さん、いつもありがとうございます!

演奏されたのは、サン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」とベルリオーズの幻想交響曲。アンコールはサン=サーンスの小品(・・・だったと思います)せっかくなので少しだけ感想を書こうかなと。

サン=サーンスの交響曲第3番。オルガン付きというくらいで、第一楽章-第2部からオルガンが参加します。オルガンが参加することでオケの役割がガラっと変わるのですけれど、その調性の変わり方の面白さをはっきりと感じることができました。オケの練習は初台のNTT本社ビルの食堂でされているとのことなのですが、もちろん練習の時にはパイプオルガンなんてあるはずもなく・・・どうやってこの響きを練習で練り上げたのかと感嘆するだけです。メンバーの皆さんの中にオルガンの音が響いていたのでしょうか。脱帽です。

特に第1楽章第2部はとても美しい緩徐楽章にあたるのですが、サントリーホールの美しい響きの中にあって、不思議な浮遊感を感じられるくらいの素晴らしい演奏でした。サントリーホールを褒めても仕方ないですけど、あの「芯」と「響き」のバランスは・・・やはり最高です。その響きの良さを活かせる最高の選曲です。

幻想交響曲で注目していたのはやはり第二楽章。クラリネットが情熱的なフレーズを演奏するのですが、待ってました!これこそ聞きたかった荒野さんのクラリネット!です。盤石の安定感の上に明快な叙情性を含ませて演奏されるのです。いやはや、言葉がありません。ところで、この第二楽章にはワルツが顔を出すのですが、それは物語の主人公が覗き見るワルツです。そんなメタ的な音楽というか、曲中曲というか、その「形式」を明快に感じることができました。

実は僕自身フランスものがとても苦手なのですが、NTTフィルさんの演奏はとても明快で音に推進力があふれているため、エキサイティングに聞くことができました。音の出し方の優劣とか、そういう小手先の話ではなく、音楽がしっかりと伝わってくる素晴らしい演奏です。特にベルリオーズは、これまで聞いた誰の演奏よりも明快さを持って迫って来ました。プロオケの演奏として考えれば、もしかするとその明快さが良くない点として指摘されてしまうかも?なんてニワカのクラシックオタクは思ってしまうわけなんですが、アマオケの演奏会で聞くべきは作曲家の声よりも演奏者の声だと思っている僕からすると、NTTフィルさんは最高です。指揮・ご指導をされた松岡先生のリードもとても素晴らしいもので、オーケストラの安心感を松岡先生に感じることができました。すっかり松岡先生のファンになってしまいました。

次回は、2012年7月8日。みなとみらいホールで惑星を演奏されるそうです。今から、スケジュールをあけてワクワクしながら待ちたいと思います。クラシックが好きな人なら、NTTフィルを逃す手はないです。

NTTフィルさんのサイトはこちら→http://www.nttphil.org/

要チェックです。

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